兵法タイ捨流興流450周年記念、古武道演武大会に行ってきました

2023年9月17日(日)熊本県人吉市にある、国宝青井阿蘇神社にて行われました「兵法タイ捨流興流450周年記念古武道演武大会」へ行ってきました!全国から古流18流派が終結するという、九州ではなかなか観ることのできない貴重な機会を間近で体験してきました。

今回の目的としては、私自信が古武道に興味があり、特に身体の使い方がとても勉強になることから見学に行ってきました!

目次

兵法タイ捨流とは?

江戸初期の剣客丸目蔵人(まるめくらんど)が興した剣術の流派である。兵法タイ捨流の「タイ」という言葉には「大・体・待・対・太」など複数の意味合いが含まれている。「大」は丸目蔵人の師である上泉信綱(かみいずみのぶつな)の死後「偉大な師を失った」という意味を示す。

そのほか「体」とすれば体を捨てるにとどまり「待」とすれば待つを捨てるにとどまり「対」とすれば対峙を捨てるにとどまり「太」とすれば自性に至る。またこれらの言葉にとらわれない自在の兵法である。そして新陰流を基礎とした自分も生かし相手も生かす「活殺剣法」である。

公式ホームページより抜粋

ちなみに、タイ捨流も学んだ東郷重位は独自の工夫も重ねて示現流を創出しました。

さて当日

さて、当日は古流18流派(日置流肥後竹林派/謙信流陣太鼓、柳生新陰流兵法、兵法タイ捨流、示現流兵法、薬丸自顕流、天然理心流、雲弘流剣術、宮本武蔵継承二天一流、宝蔵院流高田派槍術、関口流抜刀術、無外流居合兵道、北辰一刀流兵法、本體楊心流柔術、柳生心眼流體術、兵法二天一流、伯耆流居合術熊谷派、稲富流砲術)を間近で見ることができました。

その中でも「なるほど~」と思ったことなど を紹介していきたいと思います。

頭と肩の位置

頭と肩の位置が上下にぶれることなく地面に対してほぼ平行な状態で動いている。観ている側からすると簡単そうに見えるのですが、実際に真似してみると簡単にはいきません。

更に体制が崩れた状態でも目の位置は地面と平行なのです。これはスポーツ選手でもそうなのですが、一流と言われる選手のほとんどがこのような身体の使い方をしています。

兵法タイ捨流 青井阿蘇神社twitterより抜粋

秘密の股関節と膝関節

股関節は常に外旋(膝のお皿が外を向くこと)になっており、膝は軽度屈曲(少し曲がっている状態)の状態で動いており、さらに立っている時もこの状態だと思われます。

実際は袴(はかま)を穿いていますので何とも言えないのですが、袴のシワからこうではないかと私の考察です。一説によると、股関節や膝の動きを隠すために袴を穿いているとか…。信じるか信じないかはあなた次第です。

腰は回さない?

剣を振る・かわすなどのいろんな動作において、腰を回す・ねじるのではなく、股関節を軸にして身体をさばく感じで身体を動かしているようです。

スポーツにおいて「腰を回しなさい!」とよく聞きます。ですが、そもそも腰の骨自体は解剖学的に片側5度、左右では10度の角度しか動かないのです。このことを上手く説明や理解ができていないため、スポーツをしない方々を含めて多くの方が腰痛はもちろん、身体を壊しているように思います。

新陰流 青井阿蘇神社twitterより抜粋

最後に

他にも気づいたことはあるのですが、古流の身体の使い方は身体に負担をかけずに効率よく、そして身体を壊さない知識や知恵がたくさん詰まっています。現代の方たちにもとても必要なことだと改めて思い、実際に間近で見ることでとても勉強になりました。

兵法タイ捨流450年おめでとうございます!

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