国立科学博物館(東京)比較解剖ツアー

先日、東京上野にある国立科学博物館で、恐竜や動物・人間と幅広い生き物についての、マニアックな説明を直接受けながら回れるツアーに行って参りました。案内してくださるのは、原口力也先生。原口先生は、原口整骨院院長で臨床を行いながら帝京平成大学ヒューマンケア学部准教授で、解剖学の教鞭を振るっていらっしゃいます。

最近、人間と四つ足動物との違いや、共通点・進化の比較などが施術に活かせるのではないか、と考えていたので、とても良いタイミングで参加することができました。

久しぶりの東京は、仕事終わりに鹿児島を出発したせいなのか、こんなにも遠かったかな?と思うくらいに道のりが遠く感じました。 ツアー当日は、開業したての頃からお世話になっている先生方とも久しぶりにお会いすることができました。今回の博物館ツアーは、目から鱗のお話など盛りだくさんの内容だったのですが、その中からほんの少しではありますが、私の独断と偏見でお話させていただきます!

目次

歯の話

牙が鋭い動物は、基本的にガブガブと噛む動作しかできない。主に肉食動物。
牙のない動物は、基本的にモグモグとすり潰す動作しかできない。主に草食動物。 ちなみに、人間はガブガブもモグモグも両方できる。

手の話

パンダの指の骨は6本あるように見えるが、実は指の骨ではない。

手の親指を握り込むという動作ができるのは、人間だけである。それなので、人間らしさとは、親指を自由に使える、ということなのかもしれませんね。

恐竜の中でいちばん強かったと言われているテラノザウルスの手は、ほとんど意味がない。なぜなら、手を使って獲物をつかんだりする必要がなかったからだ、と考えられているそうです。ちなみに、手は体の大きさに比べて、とても小さい印象です。

ティラノザウルスの模型。手が小さい!

強い動物と弱い動物の大きな違い

強い動物は顔が大きい……トラ、ライオンなど

弱い動物は顔が小さい……猫、うさぎなど

強い動物は耳が小さい……熊など

弱い動物は耳が大きい……うさぎ、鹿など

ワニの秘密

ワニの上に付いているアゴは、下についているアゴより噛む力がとても弱い。どれくらい弱いかというと、人の手の力で簡単に閉じることができるくらい。

他にも人間は難産があるが、動物は安産しかない、とか、ゴリラの噛む力が強いのは、噛む筋肉がとんでもない所からくっついているとか、キリンの首の骨の話とか、進化の過程でなくなっていった骨。

など、まだまだたくさんありますが、とても 面白く勉強になることばかりでした。

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