カイロプラクティックの師匠から教えてもらったこと
先週末の定休日を使って、カイロプラクティックの師匠のお墓参りに行ってきました。命日である11月には毎年行っています。師匠が亡くなって早5年。年月が経つのは早いものです。
怖かった当時
当時平日に仕事が終わってから月1回、都城にあるカイロプラクターの師匠のところに勉強に行かせていただいていました。
とにかく怖い師匠でした。毎回行くたびに、そして師匠のお店に近づくにつれ、胃が痛くなっていました。
そんなに怖い師匠ですが、お客さんには優しくとても丁寧に対応する治療家でした。また、地域の人にも慕われ小学生からご年配の人までたくさんの人に人気がありました。40歳という若さで亡くなる2週間前まで施術をしていました。治療に対する情熱が誰よりも強い人でした。
師匠から学んだこと
徹底的に調べるということ
師匠は基本的には何も教えてくれず「背中を見て覚えろ!」というタイプでした。質問があるときは、自分で徹底的に調べて、調べて、調べて、調べてそれでも分からなかったら聞きなさい、という方でした。
それですので、分からないことは調べる癖が自然と付き、分からないことをそのままにしないようになりました。また”何を見て調べるといいか”という調べ方も学ぶことも出来ました。
施術の引き出しをたくさん持っておくこと
施術の引き出しをたくさん持っておきなさい、と言われました。でも、自分の軸となる施術方法はしっかり持っていなさい、とも言われました。
整体院には日々、いろいろな方が来られるので、まれにひとつの施術方法だけにとらわれていると、なかなか変化しにくい方もいらっしゃいます。そのようなときに引き出しがたくさんあると、変化が出ることがあります。
また、施術についても迷わなくなりました。選択肢がたくさんあることは、いろいろな方に対応できるのでみなさんに喜んでもらえます。
一生勉強すること
師匠の勧めで、月1回福岡で行われる神経診断学の勉強会にも半年間参加もしました。
整形外科の先生から直接教えていただくのはとても実践的で、現場で必ず使える神経診断法を学びました。
これが勉強のために全国各地へ出かけるようになった、いちばん最初のきっかけだったかもしれません。
師匠が残してくれたもの
思い返してみると、師匠が亡くなった後も残してくれたのが人とのつながりでした。
師匠がつなげてくれた”縁”のおかげで、たくさんの方達に支えていただき、まだまだ若い私を気に掛けていただいています。
また、物事の考え方、人とはどう生きるべきか、なども師匠との会話の中で学ばせていただきました。
11月になるとそんなことを思い出す季節です。